東京 歩道カルテ

都道20,985区間の見える台帳

歩く人には1枚の答えを、整える人には直す順番を。

どの道を、いつ歩くと厳しいのか。道の単位では、これまで誰も教えてくれませんでした。このカルテは、建物の日影と気象の記録から、都道の区間ごとに時刻別の暑さを推定して表示します。気づいたことは下書きにして窓口へ渡せます。

2,186km

都道

20,985

区間

4.06%

歩行実測

15種

オープンデータ

行政の見方

地図の色は暑さスコア(0〜100の相対値)です。区間をタップすると、その区間のカルテ(暑さ・歩きやすさ・気になる状態)が開きます。歩行空間データが整備された17エリアでは、幅員・勾配・段差の記録も表示します。

歩道カルテを読み込み中…(読み込み完了後に操作できます)

読み方と使い方

  1. 時期・時刻を選ぶ:地図上部の時期ボタン(例: 7月中旬/8月上旬/9月中旬)と09/12/15/18時のボタンで、表示する期間・時間帯の暑さの目安に切り替えます。
  2. 地図で確認:色が赤いほど暑さスコア(0〜100の相対値)が高い区間です。同じ時刻内での相対区分です。破線は歩行空間データが未計測の区間です。
  3. 区間をクリック:その地点・選んだ日の危険時間帯、休み方の提案、最寄りの涼み先が表示されます。
  4. 計画を保存:1枚の計画カードとして印刷・PDF保存できます。
  5. 時期と日付は別物です:地図の色は過去の実績日、計画パネルは予報日です。

このマップは、東京都の都道(全線2,186km)の歩道環境を、暑さ・歩きやすさ・気になる状態という 3つの切り口でまとめています。地図の色は、道路中心線±5m地点の日射・日陰から推定した暑さ(時間帯ごとの推定WBGT)です。 歩行空間データがある17エリアの実測区間では、区間クリックで幅員・勾配・段差などの歩きやすさも確認できます。 区間クリック時には、歩道の破損など気になる状態に関する公開データの有無もあわせて表示します。 最寄りの涼み先や休み方の目安も確認できます。

優先区間を上位からランキング形式で一覧できるため、日除けやベンチなどの設置を検討する行政・まちづくり関係者の方にもご利用いただけます。

都道の延長2,186kmは、国土数値情報 道路データ(N13-24・2024年・国土交通省)の道路中心線から都道府県道区分を抽出して算出した値です(島しょ部を除く・中心線ベースであり歩道の延長ではありません。都の公表する管理延長とは定義が異なります)。

どこまで測られているか

歩きやすさが実測されているのは、852区間(4.06%)です。残り20,133区間・約2,094kmは、歩行空間データが整備された17エリアの外にあり、そもそも歩きやすさが測られていません。

これは対象区間の状態が悪いという意味ではなく、単に計測がまだ及んでいない範囲があるという開示です。

都道の延長2,186kmは、国土数値情報 道路データ(N13-24・2024年・国土交通省)の道路中心線から都道府県道区分を抽出して算出した値です(島しょ部を除く・中心線ベースであり歩道の延長ではありません。都の公表する管理延長とは定義が異なります)。

このアプリの連合学習 — 利用者が増えても、移動履歴を集めない

このサービスが多くの人に使われるほど、「どこを、いつ歩いたか」「どこで暑いと感じたか」という個人性の高いデータが生まれます。連合学習は、その原データを東京都や運営者のサーバーに集めずに活用するための仕組みです。学習はそれぞれの端末の中で行い、外に出すのは端末の中で計算した学習の更新だけ。上限つきの丸めとぶれを掛けています。

この仕組みを持ち込んだきっかけは、ローカルAIの展示会で連合学習のアプリを展示した際、医療分野の方と「機微なデータを中央に集めずに活用する」必要性について対話したことです。個人の記録を集めてから守るのではなく、最初から集めすぎない構造を、公共の歩道台帳でも先行して検証しています。

この検証には二つの層があります。共通の台帳(区間ID・公的な記録・日陰の推定)は、連合学習では変更しません。端末内の補正層が学ぶのは、公的な目安とあなたの感じ方とのズレだけで、本人向けの表示に慎重側にのみ反映されます。

このアプリでは、涼み先の順位補正を100台の仮想端末で学習する過程を、あなたの端末の中だけで再現できます。地図で区間を選んでから右側の「連合学習シミュレーションを実行」を押すと、学習の収束と順位の変化(適用前→適用後)を確認できます(このデモ自体はv1方式・スカラー1個の実演です)。

各端末の中で学習送るのは学習の更新だけ(丸め+ぶれ)全体モデルを更新

本デモは合成観測による概念実証です。実データの収集は行っていません。

デモを試す

同じ仕組みで学べること
トピック入力にするもの学ぶことガードの向き実装状況
暑さその場所の暑さの推定値、日陰の多さ、並木の多さ、時刻公的な暑さの目安と、その人の感じ方とのズレ公的な目安より暑い側にだけ動かします。涼しい側には動かしません(上限は2.0℃です)。実装済み。この画面のデモで動きます。
歩きやすさ記録に残っている幅の広さ、坂の傾き、段差の大きさ、時刻記録から計算した歩きにくさと、その人が感じる歩きにくさとのズレ記録より歩きにくい側にだけ動かします。歩きやすい側には動かしません(上限は記録の1段階分です)。設計済み・未実装。歩行空間の記録がある17エリアが対象です。
気になる状態近くの休める場所までの距離、日除けの有無、屋根やベンチの記録、時刻記録から計算した「休める場所までの目安の時間」と、実際にかかる時間とのズレ目安より時間がかかる側にだけ動かします。近い側・短い側には動かしません(上限は3分です)。設計済み・未実装。
点字ブロックの途切れ記録の上で点字ブロックの敷設が切り替わる地点の多さ、区間の点字ブロックの記録、信号の記録、時刻記録の上での途切れの多さと、実際に気づく途切れの多さとのズレ記録より途切れが多い側にだけ動かします。記録で敷設ありとなっている場所を、より続いている側・より安心な側に見せることはありません。実装済み(デモ)。この画面で動きます。テーマ切替で「点字ブロックの途切れ(デモ)」を選ぶと動きます。(記録では30,199地点のうち、記録の切り替わりは延べ4,744件(エリアの重なりを除いた地点数は3,742)確認されています)。

データを集めてから守るのではなく、最初から集めすぎない公共サービスを目指しています。

気づきの循環

このマップは、利用者が気づいたことを行政の対応につなげる循環も目指しています。区間クリックの「気になる状態」で気づいたことをこの端末だけにメモし、通報の下書きを作成できます。この循環の全体像は、画面内の循環図(2つの道すじ)と、行政ビュー内の一周デモで実演しています。下書きはどこにも自動送信されません。窓口に届いた内容は運用側で手動反映し、日除け設置の対策内容をあわせて記録した区間は、運用側の確認を経て次回のデータ更新でスコアに反映されます。

この循環は下書きの作成・コピー・印刷までを行うもので、送信や自治体への直接連携の機能は持っていません。

限界の開示

歩道の有無・幅は評価していません(中心線±5mの代理評価)。表示される値は目安で、通れるかどうか・安全かどうかを判定するものではありません。

  • デモの性質: 現在のデモは合成した観測値による概念実証で、実在の利用者のデータは使っていません。
  • 学習と通信: 学習はどのテーマでも各端末の中で行います。このページのデモ(v1方式)で外に出す想定はスカラー1個とラウンド番号だけです。作り直した新方式(試作・未接続)は、上限つきの丸めとぶれを掛けた学習の更新を送る設計です。学習による補正が、公的な判定や記録を安全な側に見せかける方向に働くことはありません。
  • 共有学習の現在地: 暑さ・点字の2テーマでは、いまの規模では誤差改善の主役は各端末内の学習です。共有される層は参加が集まるほど効果が育つ設計で、計測値はそのまま開示しています。歩きやすさ・気になる状態の2テーマは、収束検証で基準に達しなかったため設計段階に戻しています(検証記録はソースリポジトリに同梱)。
  • 点字ブロックの途切れ: 整備を検討するための注意喚起で、経路の案内や、歩けるかどうかの判断に使うものではありません。地点数は、歩行空間ネットワークデータ(国土交通省・都内17エリア)の視覚障害者誘導用ブロック等の有無属性(整備仕様2024年7月版 表3.2 No.16)から、記録のあるリンクの接続点30,199地点を数え、値が切り替わる箇所を記録の切り替わりとして延べ4,744件(エリアの重なりを除いた地点数は3,742)抽出した算出値です。現地を確認した結果ではありません(集計方法と再計算スクリプトを同梱)。

データソース

オープンデータ15種+外部API1種。すべて出典・ライセンスを明記(CC BY 4.0等・開くと一覧)
データソース一覧
データ提供元ライセンス用途
N13 道路データ国土交通省(国土数値情報)CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイト利用規約)都道の抽出・100m区間化
歩行空間ネットワークデータ(17エリア)国土交通省公共データ利用規約1.0幅員・段差・勾配・点字ブロック等の実測
街路樹データ東京都建設局CC BY 4.0並木の緑・路線名の推定
クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)江東区CC BY 4.0涼み先
給水スポット東京都水道局CC BY 4.0給水スポット(涼み先)
都立庭園東京都建設局CC BY 4.0涼み先
墨田区 涼み処・クールスポット墨田区CC BY 2.1 日本(墨田区オープンデータ利用条件)涼み先
N03 行政区域データ(区集計に使用)国土交通省(国土数値情報)CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイト利用規約)※1区別集計
PLATEAU(3D都市モデル・建物形状、日陰計算に使用)国土交通省 Project PLATEAU公共データ利用規約(第1.0版)(CC BY 4.0互換)※2建物日影の推計(50万レイ)
地理院タイル(背景地図)国土地理院出典明記背景地図
町丁・字等別境界データ(2020年国勢調査)総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)政府標準利用規約(第2.0版)※3最寄りの町丁目・区の表示
N02 鉄道データ国土交通省(国土数値情報)CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイト利用規約)最寄り駅と徒歩時間の表示
交通事故統計(本票、2019〜2024年)警察庁公共データ利用規約(第1.0版)(PDL1.0)※4歩行者事故の記録表示
P29 学校データ国土交通省(国土数値情報)CC BY 4.0最寄りの学校までの距離・学校位置の表示
地域メッシュ統計(人口及び世帯、令和2年国勢調査)総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)政府標準利用規約(第2.0版)※5周辺人口の目安表示(250mメッシュ、500mメッシュへフォールバック)

※1 二次利用時に国土地理院への申請が必要な場合があります。
※2 建物データは第三者変換PMTiles(Pacific Spatial Solutions/shiwaku・CC BY 4.0)経由です。
※3 出典「政府統計の総合窓口(e-Stat)」を加工。町丁・字等別境界は統計上の区分であり、一般的な行政界と一致しない場合があります。
※4 事故データは公開時点の記録であり、遡及的な修正・確定値への置き換えがあり得ます(取得日: 2026年8月23日)。
※5 出典「政府統計の総合窓口(e-Stat)」を加工。該当するメッシュが統計表に存在しない(無人等の)場合は表示できません。

外部API(上記15件のオープンデータとは別掲)

外部APIのデータソース
データ提供元ライセンス用途
気象データOpen-Meteo(外部API)CC BY 4.0地図の色(過去実績)・計画パネル(予報)の気象値

Weather data by Open-Meteo.com。無料APIの利用は非商用利用に限定されます。

道路管理者は、道路法第15条(都道府県道は都道府県が管理)と東京都建設局の管轄区域表に基づく表示です。区間の道路分類は国土数値情報N13(2024年)由来のため、国道との重用区間や首都高速道路が含まれる場合はこの限りではありません。

本サービスは順位付けのための相対指標であり、絶対値を保証するものではありません。調査・取引の根拠にはせず、熱中症の危険を感じたら公的情報とご自身の身体の感覚を優先してください。

行政の見方(設置優先度ランキング 上位10件)
  1. 【優先度A】世田谷区内・路線名未取得(整理番号01432)(優先度 50.9・総延長3.9km・39区間)
  2. 【優先度A】北区内・路線名未取得(整理番号02484)(優先度 49.9・総延長0.7km・6区間)
  3. 【優先度A】羽村市内・路線名未取得(整理番号00241)(優先度 49.9・総延長0.5km・5区間)
  4. 【優先度A】八王子市内・路線名未取得(整理番号00104)(優先度 49.9・総延長1.9km・18区間)
  5. 【優先度B】板橋区内・路線名未取得(整理番号01817)(優先度 49.9・総延長1.1km・10区間)
  6. 【優先度A】吾妻橋伊興町線(優先度 49.9・総延長0.5km・4区間)
  7. 【優先度A】八王子市内・路線名未取得(整理番号00259)(優先度 49.9・総延長1.3km・12区間)
  8. 【優先度A】新荒川堤防線(優先度 49.9・総延長0.4km・3区間)
  9. 【優先度A】永田橋通り(優先度 49.9・総延長1.7km・17区間)
  10. 【優先度A】あきる野羽村線(優先度 49.9・総延長0.6km・6区間)